「中標津町成年後見支援センター」では、判断能力が不十分な方の権利や財産を保護する成年後見制度の担い手として、身近な地域住民の感覚を生かした支援を行う「市民後見人」を養成します。

　そのために、市民後見人養成講座を開催し、後見活動するにあたっての視点や対象者の理解、法制度等知識技術の習得、関係機関の役割理解などを学習します。
　さらにより高い次元の知識習得のためのフォローアップ研修も開催します。

　「市民後見人」は法律や福祉の専門家である弁護士や司法書士などの専門職後見人と同様に、法的に認められた権限を持って判断能力が不十分な方に代わって法律行為を行い、財産の管理を行います。
　このことから高い倫理性、業務の公正性、透明性等が求められています。

　「市民後見人」による貢献活動は、地域でのささえ合いを推進するものであり、研修を修了することで資格をとれるわけではありませんし、高額な報酬が得られるものでもありませんが、高齢の方や障がいのある方を支えたい、やりがいのある活動をしたい、という意欲のある方の参加をお待ちしています。

　市民後見人養成研修を修了した方には、社会福祉協議会の「法人後見支援員」として活動いただき、被後見人等を支援する貢献活動に携わっていただきます。

　また、法人後見支援員として活動実績を積まれた方の中で独自の活動をしたい方は、家庭裁判所から選任を受けて活動を行うこともできます。

　 認知症 ・ 知的障害 ・ 精神障害 などの理由で 判断能力 の不十分な方々は、不動産や預貯金などの財産を管理したり、介護などのサービスや施設への入所に関する 契約 を結んだり、 遺産分割 の協議をしたりする必要があっても、自分でこれらのことをするのが難しい場合があります。また、自分に不利益な 契約 であってもよく判断ができずに 契約 を結んでしまい、 悪徳商法 の被害にあうおそれもあります。このような 判断能力 の不十分な方々を保護し、支援するのが 成年後見制度 です。